天狗尾根 八ヶ岳赤岳 バリエーション 2017/9(下山、ツルネ東稜)

日本百名山 赤岳 2899.4m 山梨県・長野県境


2017年9月9日・10日(概ね晴れ) キレットから見る天狗尾根の険しさに、ロッククライミングでなければ無理と考えていましたが、巻き道が無くもないようなので行ってみました。(懸垂下降ができる装備で)
ツルネ東稜は経験あり(これが油断に)。出合小屋経由、赤岳沢取り付きから尾根に出て、カニのハサミまでが長く堪えました。 カニのハサミ直登は無理だと感じ左に巻き、次の岩峰は右側のフィックスロープで確保しつつトラバースして草付きを登る。 次の岩峰(隠れ天狗とも言うそうです)は左に巻き岩溝を登る。 大天狗では直登するロッククライマー6人パーティーを見て、とても無理と感じ、巻けなければ戻るしかないと思いました。 幸い基部を右に巻いてハイマツ帯をやっとこ藪漕ぎし一つ上の巻き道へ。 この巻き道を戻って確認すると、ステンレスの鎖が50cmほどネックレス状にありましたが、その先は数メートル幅で切れ落ちていました。 大天狗の裏側に出ると、先行していたクライマーさんが2名、約30m弱の懸垂下降から下り立っていました。 小天狗へは先行し、もっと左に巻けばよかったのですが、真ん中の壁をアイスバイルを上部に打ち込んで直登、でも厳しかったです。 15:15、一般登山道、赤岳登頂は16時頃、キレット小屋18時前、テント泊。

翌日、ツルネ東稜の下りは途中からの経験はありましたが、h2450付近でキノコに気を取られ、権現岳寄りの右の枝尾根に入り込んでしまいました。 踏み跡が薄くおかしい、しかし尾根を進んでいるしと考えていると左に沢が現れ、完全に外したと思いました。左右どちらが正規ルートかの確信が持てず、左は沢で巻けない、それではと、右側に巻きながら下降し次の尾根まで進んでみました。 その尾根も険しく途中から更に右の沢に下り、暫く沢と階段状の滝を進んで、確かh2040下で両岸岸壁の滝、高さ8mぐらいにでました。
懸垂下降はできるかなとも思いましたが、その先が左に折れ、更に難しそうな滝がありそうに見え、ここを下りたら上り返せない為、戻ることにしました。
先ほどの尾根h2170まで出て、地図とコンパス・筆記具で位置を中ば特定し、h2350付近の巻き道まで戻り、小尾根を4つほど超えてルートに戻り下山、所要8時間48分。
山で迷ったら上り返すが鉄則。

ルート
2017年9月9日
美し森P~出合小屋~赤岳沢出合い~天狗尾根取り付き~天狗尾根~カニのハサミ~岩峰~隠れ天狗~大天狗~小天狗~一般登山道~赤岳~キレット小屋(テント泊)
2017年9月10日
キレット小屋~ツルネ東稜~出合小屋~美し森P
※注意箇所
* 天狗尾根はバリエーション+ロッククライミング
* ツルネ東稜h2450付近の枝尾根で迷い込み注意。マークや方位確認必須。
* キレット小屋の水場は8月からの渇水期は涸れるそうです。

  • 美し森駐車場 8:39
  • 出合小屋 10:33
  • 赤岳沢、本谷出合 10:49
  • 赤岳沢取り付き 10:58
  • 最初の展望、中央カニのハサミ 11:38
  • カニのハサミまでが長い… 12:49
  • 13:02
  • 13:03
  • カニのハサミを横から見て、素直に左に巻きました。
  • 一息
  • 次の岩峰、右側にフィックスロープあり。 13:19
  • ハーネス装着 13:26
  • 草付き急登。
  • 隠れ天狗。
  • 基部に下りて岩溝を上る。
  • 大天狗のクライマー。
  • 隠れ天狗を振り返った画像。
  • 大天狗。
  • 望遠で、大天狗核心を行くクライマー!
  • キレット小屋。
  • 真横から見ると完全に切れ落ちた、その上に立つビレイヤーさん。
  • ビレイヤーさんの奥が巻き道。
  • 大天狗基部を巻く。
  • ハイマツの藪漕ぎは厳しい!
  • 小天狗。
  • ちょっと戻って、大天狗中段の巻き道には鎖が設置されていました。
  • 私は小天狗の左中央(ここ)を突破しましたが、南側を巻いて通過できるようです。
  • 一般登山道まで出て振り返る。緑のロープまでが天狗尾根。15:15
  • 「赤岳頂上山荘」
  • 赤岳頂上
  • 大天狗・小天狗
  • 天狗尾根
  • キレット小屋でクライマーさんや小屋頭さんとお酒を楽しみ、テント泊。
  • 翌朝キレット小屋、 昨夜は有難うございました。7:42
  • h2450付近で枝尾根に入ってしまい、権現岳側2つ目の尾根の更に権現岳寄りの沢。
  • 両岸そそり立つ見た感じ約8mの滝。(確かh2040下) 10:33
  • その先は左に折れ、より厳しい滝がありそうに感じ、引き返す事に。
  • カニのハサミが見渡せる尾根で現在地を特定し 11:04
  • 崩壊が見えるのは天狗尾根?その手前がツルネ東稜、その手前にもう一つ尾根。
  • h2350下の巻き道。
  • ツルネ東稜まで無事戻ることができました。13:06
  • マークも確認できます。
  • ツルネ東稜取り付きから本谷方向。14:14
  • 美し森P 16:30

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