大台ケ原山行記

日本百名山 大台ケ原 1694.9m 奈良県・三重県


2001年8月25日(うす曇)
前夜9時頃大台ケ原駐車場手前道路脇広場泊。朝7:55、大台荘右脇から主峰日出ヶ岳を目指す。すぐに尾鷲辻への分岐、ここは左、日出ヶ岳方向へ。暫く平坦な登山道、トウヒの原生林、湧水が流れ、苔がむし、期待していた多雨地帯「大台」らしい景観に近い。木には鹿対策の金網が巻かれていました。やや勾配がきつくなりやがて鞍部へ。この分岐を左に進み階段状の木道を約10分、8:55日出ヶ岳山頂。展望台のある山頂から、近畿主峰「八経ヶ岳」・大峯山、遠く熊野灘の眺めは最高のはずでしたが天気に恵まれず下山。先程の分岐を直進、なだらかな坂を登ると正木嶺。この辺りから一面トウヒの立ち枯れ、鹿の食害がまさかこれほどとは驚きました。尾鷲辻(休憩所あり)を過ぎ、9:25大蛇嵓分岐、10分ほど下ると大蛇嵓、ここの展望は見事だそうです。分岐からシオカラ谷はガレ場の少しきつい下り、植生も変わり、低潅木としてシャクナゲが広範囲にかなりの群生です。花期、5月中旬から下旬は見応えありそうでした。高木はブナと一部ミズナラ、秋にくればキノコが採れるかも。シオカラ橋の渓流で休憩し、駐車場までは先程下った分登りになります。10:55駐車場、ここから車で比較的近い古湯の宿、吉野温泉元湯へ。

ルート
                     日出ヶ岳1695m             大蛇嵓(だいじゃぐら)
                       ↓↑                   ↓↑
大台ヶ原駐車場→尾鷲辻分岐→日出ヶ岳分岐→正木ヶ原→尾鷲辻→大蛇嵓分岐→シオカラ谷→駐車場
              │                      │
              └―――――――――――――――┘
                  尾鷲辻へショートカットコース

別ルート
深田久弥著、日本百名山によるとコースを反対に廻り、日出ヶ岳から大杉谷に下ったとあり、滝と渓谷が見事だったと書かれています。・・・そうだったのか。
大台は昔大平、その名の通り高原の山とも書かれています。


  • 大台荘右手から入山。

  • 入山後約20分前後に何ヶ所か湧水があります。
    この後水場はありません。

  • 日出ヶ岳

  • 日出ヶ岳への階段状の木道。

  • 日出ヶ岳山頂

  • 正木嶺
    トウヒ、特にドイツトウヒと言えばクリスマスツリーの木、・・・それがこの状態。緑豊かだった頃の樹幹を想像してみてください。

  • 全面鹿の食害にあったトウヒの森、正木ヶ原
    年輪を重ねた原生林とはいえトウヒはどちらかと言うと腐りやすい木、この森は近く草原となる運命か。

  • 「鹿と好物のササ」 鹿は正木ヶ原手前でたくさん見かけました。本来1m近い笹の低い背丈が、鹿の多さを物語っています。樹皮をぐるりと食べらたトウヒはイチコロです。

  • 牛石ヶ原

  • 「大蛇嵓」 前方の岩山を大蛇の頭、手前の馬の背を胴体に見立てている、確かにそう見えます。

  • シオカラ橋
    大蛇嵓からこの橋までと、この橋から駐車場がそれぞれ約20分のややきつい勾配です。

  • 期待していた、多雨の山大台らしい「水をたっぷり含んだ苔むす倒木があるような奥深い森」の光景に出会えなかったので、近い感じの倒木を1枚。

  • 向い「大台荘」右手から入山、こちら側に出ました。

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